計算結果の表示

 上記の各機能がDIRECTに組み込まれ、地震動の取り込みから計算・評価まで一貫して行われます。また、DIRECTを用いる事により地震発生時の震度分布や被害予測状況の確認が出来ますので、事前の予防対策の立案や訓練シナリオ作成などにも活用することが出来ます。

 DIRECTが起動すると、「地震動の待ち受けモード」に入ります。地震計が地震を観測すると、まず速報として事業所全体の震度分布を計算します(ⅰ)。その後、タンク毎の地震動の計算からタンクの健全性評価まで一気に計算を行い、各健全性評価結果を表示する「健全性評価(全体)」画面が表示されます。この画面は、左半分が長周期成分による評価結果、右半分は短周期成分による評価結果を示しています(ⅱ)。表示されているタンクをクリックすると、そのタンクの個別評価結果が表示され、各タンクの健全性を詳しく確認することができ(ⅲ)、迅速な対策立案の参考にすることができます。

 システム導入に際しては、各事業所により敷地形状が異なるので、各事業所に合わせて最適な表示ができるように、カスタマイズを行います。

  1. 地震動関連

基準点での地震記録(あるいは予測地震動)に基づく、事業所全体の予測震度分布(左)、基準点加速度データ(右上)、加速度応答スペクトル・擬似速度応答スペクトル(右下)

2. 評価結果(全体)

左(長周期地震動):スロッシングに関する評価結果、右(短周期地震動):側板軸圧縮に関する評価結果、青:継続運用 黄色:点検レベルⅠ 橙色:点検レベルⅡ (赤:点検レベルⅢ)

3. 評価結果(タンク毎)

左上:円周方向スロッシング波高 左下:側板損傷度、中央:タンク諸元など、右:評価値、青:継続運用 黄色:点検レベルⅠ 橙色:点検レベルⅡに該当

石油貯槽等健全性評価システム(DIRECT)は、地震発生後短時間で全タンクの健全性を評価し、地震の安全対策に適切な情報を提供する事ができます。また、過去の地震の波形をシステムに入力する事により被害の事前評価や訓練に使用する事もできます。

(石油貯蔵施設等防災研究会)

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